おひさです!更新1年ぶりでスイマセン。
あたくしまだホンジュラスにおります、元気です!
が、一昨日まで休暇でラスベガスとグランドキャニオンに行ってました。
何を隠そう、この旅、行きは私史上最悪の飛行機旅となりまして、ぜひブログにつづりたく、更新いたします。
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↑ 直樹のパーカーにご注目。なんと書いてありますか?
普通、買わんよね。なぜこんなん着てるの?
ワケがあります。いいから読みたまえ〜。
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あたくし、初めて乗った飛行機が手違いでビジネスクラスだったりしたぐらい(でもそれは名古屋空港ー成田空港間のわずか1時間だけだけどさ)、飛行機の旅はツイていて、遅延も無ければ、荷物がないとか経験したことなかったんです。
でも今回は違いましたべ。。。長いです、ココロしてお読みください。
行きの行程、ホンジュラス→マイアミ(乗り継ぎ2時間半)→ラスベガスと乗り継ぐ予定だったのですが、まずホンジュラスで私たちが乗る飛行機が1時間ほど遅れて到着しました。
「まあ、こんなこともあるだろう」と乗り込み、なんとか出発しましたが、ここで謎のアナウンス。
機長「当機は、燃料不足のためサンペドロスーラ(ホンジュラス第二の都市)で給油のため30分停まります。」
ん??
どうしてテグシガルパ(乗ったところ)で燃料入れられないの?油ないの??というナゾに包まれつつ、しっかりサンペドロスーラに立ち寄り給油。これで30分ロス。
マイアミに着いたのは次に乗り継ぐラスベガス行きが出発する45分前でした。
余裕だった乗り継ぎ時間が、わずか45分間になってしまい、この間にアメリカ入国審査と、テグシガルパで預けた荷物の受け取り→ラスベガス行きに荷物を再度預け入れ、保安検査を済ませなければなりません。
普通なら90分はかかるところ。これは厳しいだろうと我々夫婦思ったのですが、この便がこの日のラスベガス行きの最終便であり、到着翌朝からグランドキャニオンツアーを予約していた私たちは、この便を逃すと旅の計画がすべて崩れてしまうので、やれるだけのことはやらなければならぬ!と励ましあいました。笑
飛行機降りたあと猛ダッシュ。
「あと30分しかないんです」と涙ながらに訴え、急いで入国審査を済ませてもらい、預けていた荷物をターンテーブルから一旦受け取ったまではよかったのですが、次の便に預ける時点で、アメリカン航空の係員にたらい回しにあった挙句、最後に詰め寄った係員には「あんたたち英語話せんのか?」とものすごい横柄な態度で聞かれたうえ、「出発時刻まであと20分しかない、もう載せられない、間に合わないからあきらめて明日のフライトを予約しろ」と言われてしまい、荷物が預けられなくなりました。
「そんな、おたくらのせいで遅れてんのに、なんとかせい!」と言っても全く反応なし。
スーパーマリオのゲームオーバーの音楽がよぎりました。
しかし、ここでナオキンがオキテ破りな一言を発したのです。
なおきん「かなっぺ、このスーツケースは置いていこう!自分たちだけでも飛行機乗ろうよ!」
かなっぺ「ん?」
置いてく?預けないってこと?なんだそれ?、、、意味がわかりません。
かなっぺ「まさか、置き去りにするってことかい?」
なおきん「そうそう、このスーツケースのために旅行がだめになるぐらいなら置いていった方がいいよ!自分たちだけでも飛行機に乗ろう!」
斬新すぎる。
と唖然としたのですが、このラスベガス行きに乗らないと翌日からの予定は全部崩れ、それどころかツアー代金一人あたり700ドルが取り消し扱いになって全額帰ってこないことが頭をよぎり、「荷物はなくても身1つで楽しめるではないか!」と意を決し、まるで南極物語のタロとジロを置いてくるかのように、スーツケースをチェックインカウンター前に置き去りにして、保安検査場に走りました。
「あと15分しかないんです〜!!見逃してけれ〜」と大声で叫んで保安検査場の列を割り込み(とても申し訳ない気持ちでいっぱいでした)、検査を通過。
しかしその先にナオキンがいません。。。
広いマイアミ空港、自分が乗る飛行機の搭乗ゲートまで20ゲート分ぐらいあるので、ナオキンは先に通過してきっとゲートでなんとか時間稼ぎしてくれているだろうと、頑張ってダッシュ。ゲーゲーハーハー息しながら走ってたどり着くと、搭乗口のドアがぎりぎり閉まるところでした。
かなぺ「ちょっと、ちょっと、乗ります乗ります!!うちの夫が先に乗ってるはずなんです〜」
ゲート係員「あ、あなたたちだったのね、もう待てないわよ!そしてあなたの夫はまだ来てないわよ」
かなぺ「ええ? 絶対乗ってるはずよ、調べてください」
ゲート係員「まだ来てないわよ、ホラ」
(PCで座席表を見せてくれた。確かに我々の席2つ空いてた)」
かなぺ(やばい、乗ってない)
ゲート係員「あなたは乗るの?乗らないの?」
かなぺ「え・・・・・・・乗る乗る!」
ゲート係員(びっくりした顔)「!」「あんた、だんな置いてくの?正気?」
かなぺ「やっぱそう思う?どうしよ」などとやりとりしていたら、奥からナオキン登場。
ゲート係員「だんなより嫁の方が足が早かったってことね」と爆笑しながら搭乗口を開けてくれた。
そんなこんなで我々、なんとか飛行機に乗ることができたんです!
着席したときにはもうヘトヘトだったのですが、とりあえずこれで旅行に行けると安心していました。
飛行機に乗っている間は、マイアミの空港に放置してきたスーツケースをどうするか空中家族会議で話し合っていまして、「自分たちは預けたのに、ターンテーブルでみつからなかったこと(ロストバゲージしたこと)にしよう!」と思いつきました。
そして、着替えがないじゃないか、どうしよう、パンツぐらい替えたいよね、とか、あーしまったiPhoneとかDSとかあのスーツケースの中だ!ああ、さようなら〜〜などと話し合いながら機内ですごしていると、2時間後にびっくりするアナウンスがありました。
機長「ラスベガス空港が、何らかのトラブルで閉鎖になりました、詳しくはわかりません。管制部からの指示で当機は一旦フェニックスに着陸します」
マジか?
おい、聞いたか今の?
せっかく飛行機に乗れたのですが、乱射事件の影響でラスベガスの空港が閉鎖になってしまったのです!当時は何があったのかも知らず、混乱。
フェニックスってどのへんだっけ? ラスベガスまで300マイルもあるじゃんか!
もうダメだ。これで明日からのツアーはもう参加できない。とほぼ諦めました。
しか〜し、フェニックスに着陸して20分ぐらい待っていたところ、「ラスベガスの空港閉鎖が解除になったので、当機はラスベガスに向かいます」とアナウンスがあり、乗客みな拍手。ラスベガスに到着できたんです!
到着後、荷物のターンテーブルが一通りまわったのを一応見送って、航空会社にスーツケースの捜索依頼を出し、空港からホテルに向かうシャトルに乗り込みました。
しかーし、甘かった。
ここでまた問題発生。
ホテルの2ブロック手前から乱射事件の影響で道路が閉鎖されてしまっており、「ここから先は歩いてください」とシャトルを下ろされてしまったんです。
この時すでに夜中の3時。(本当は12時30分ごろには着いていたはず)
歩いてホテルに辿りつこうとすると「ちょっとちょっと、ダメダメ、歩行者も入れませんよ」と言われてしまい、ホテルは目の前にキラキラ輝いているのに、どうしたらたどり着けるかわからず、近くのガソリンスタンドで途方に暮れる我々。
ガソリンスタンドには、事件でショックを受けた人々が集まっていて、ようやくどんな状況か飲み込めてきました。
時刻午前3時30分。事件をよそに自己中にもほどがありますが、6時30分にはツアーの迎えがホテルに来ることになっていて、それはどうなるんだろか、、、。
しかも予約していたホテル、早朝発のツアーの集合場所という利便性で選んだから一泊100ドル以上もすんのに、、、。
思い起こせば今回のもろもろのトラブル、自分たちには非はないのになあ、、などと振り返っていたらなんだかとっても腹が立ってきて、こうなったら絶対たどり着いてやる!と奮起。大きな道でなく、手前のホテルの中や駐車場、地下のカジノを通って意識朦朧の中なんとかホテルにたどり着くことができたのです!!
カジノを颯爽と歩くオーシャンズ11のような出で立ちではなく、我々完全にゾンビでした。
ホテルの部屋に入ったのは朝4:00で、荷物がない我々は着替えを調達しに24時間営業のドラッグストアに行き、お土産コーナーで「Las
Vegas」のロゴ入りグッズを着替えとして購入。笑
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記念品にもほどがある。 |
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その後、慌ててシャワーを浴びて6:30amに無事グランドキャニオン行きのツアーに参加することができたのです!!やれやれ。
そして、そして、ですね。
私たちがマイアミに置きざりにしたスーツケースは、2日後に回収され、無事ラスベガスのホテルに配送され感動の再会を遂げたのです。
(最近のロストバゲージはオンラインで追跡&配送状況が見れるようになっていてすごいです。)
スーツケース、生きていました!
もう置き去りになんかするもんか。離れないよ、ブチュ❤️
このスーツケースが生きていたおかげで、上の写真にあるラスベガスグッズは早くも引退。記念品&タンスのこやしとしての地位を確立していくことでしょう。
以上。
私史上最悪の飛行機旅ーこんなのなかなかないっすよ。
この先このスーツケースのようにナオキンに置き去りにされないようにしたいものです。
♪♪チャンチャンっと
***おまけ***
ドラッグストアで調達したパンツ。100%コットンで肌触り最高ですが、色がオキテ破りなうえ、サイズがマンモス級。デカパン。欲しい方あげちゃうぞ!